やわらかくて気持ちのいいものは全て自分のものと思っている姫様が、コタツの前の座布団を見逃すはずがありません。

ちょっといなくなった隙に、席を取られてしまいました。

近づくと薄眼を開けてこちらを見ているのですが、動く様子がありません。

あのー、あたしはどこに座ればいいんでしょうか?

聞いたとて答えが返って来るはずはなく。
仕方がないので、座布団のない所に座って作業をしていたあたしでした。