姫は2009年6月に知人から預かりました。
知人の知人が脳卒中で倒れて入院してしまい、一人暮らしだった故、姫の世話をする人がいないとのことで預かったのでした。
いつかはもう一匹欲しいと思っていたので、お話は渡りに船で、あたしにとってもたろうにとっても、その時のためのリハーサルになればよいなと思っておりました。

事前に調べた「猫の多頭飼い」は、「なわばり意識が強い動物なので基本難しい、すべては先住猫と新参猫の相性による」という感じでした。たろうは3歳ですでに大人、しかも一人っ子ですから他の猫を知らないで育っています。
こりゃあどうかなと思っていたんですが、案ずるより、産むがやすし。
最初たろうは敵対心丸出しで、いきなり野生に戻ったのかと思いましたが、なんだかんだとお互いになじんでしまいました。(この期間1週間、ネットの情報より全然速く片付きました)

平日に家を空けるあたしより、一日一緒にいられる仲間。猫は猫同士の方がよいのかもしれません。

いえ、たろうにちょっかい出すけどたろうの気持にはいっさい気を配らない姫(そう、だから彼女は姫なのです)と、姫の存在をものすごく意識しながら行動することになったたろう、の「相性」が良かっただけとも言えますが。

姫を預かって半年後…。
知人によると、姫の元飼い主は姫を引き取れそうもないとのこと。
知人は、最初からそれを見込んで預けたみたいでイヤとかで、新しい里親を見つけると言ってくれましたが、このままうちで引き取らせてもらいました。